自販機にて選んだモノと違うものが出てくる

某日、駅のホームでペットボトルのお茶を買う。
缶コーヒーが出てくる。
しばらく状況が理解できなくてフリーズした。
ちょうど終電がホームにやってきていたところだったので、とりあえず急いで問合せ先の電話番号を写真に収めて電車に滑り込んだ。

「酒に酔ってる自分は自販機のボタン一つまともに押せない」という自己嫌悪、あるいは「または違うものが出てくるかも」という小さな恐怖から、なんとなく別の飲み物を買う気になれず、間違って出てきた缶コーヒーは飲まずに持って帰った。

その翌日、同じホームで同じ電車に乗るため、件の自販機の前を通りかかった。
飲み物を欲したわけではないけど、ふと24時間前の奇妙な出来事をもう一度体験したくなり、Suicaをかざしてお茶のボタンを押す。
酔っ払い度は前夜と同じくらい。上から2段目、左から3列目だ。ポチ、ガシャコン。騒がしい金属音で結果を確信する。

コーヒー!

俺は間違ってなかった…何かに勝利した気分。

ちなみに問合せしたところ、飲料メーカーのスマホアプリからドリンクチケット2枚をお贈りします、との事でした。
便利な時代だなぁ。

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