コロナ流行で外タレ(と呼んでいいものか)来日公演は実現が難しい日々が続いていましたが、最近は少しずつ見られるようになり嬉しい限り。
小曽根真 featuring No Name Horsesのホール公演がコロナ流行初期に延期になり、延期先が2022.7.1だったのだけど、それと抱き合わせでチケット売ってたので迷わず購入。
前日には近くの岡崎市でも公演があったのにも関わらず、客席の入り具合は上々に感じられました。
後半にリンクありますが、岡崎公演とはだいぶセットリストが違ったようなのでどっちも行った方はお得でしたね。
(ラルクは同場所2公演やるとき2曲しか入れ替えてくれないですよ…)
岡崎公演のセットリストもとてもうらやましい内容!
1-1. I Said Cool, You Said…What? / Miho Hazama
挟間さんがDRBBと作った最新アルバム「Imaginary Visons」から。この後もこのアルバムからの曲多数。鮮度ばっちりです。
この曲は挟間さんが指揮者に就任を依頼されたときの会話から生まれたタイトル。
DRBBのメンバーとの会話で「へぇ新しい指揮者を呼ぶんだ~いいねいいね!」と返事していたら、それが自分だったということにしばらく経ってから気付いたという話。
1-2. Sing Sing Sing / Louis Prima (Arr. Jim McNeely)
凝り凝りアレンジ!JimさんはDRBBの挟間さんの直前の指揮者ということなんだけど、挟間さんの師匠でもあるそう。挟間さんが指揮者に就任したのもこのご縁なのでしょうか。
1-3. Song Sing Sung / Bob Brookmeyer
超絶アレンジで有名?Tb奏者がこぞって話題にするアレンジャー・TbプレイヤーBobさん作編曲。
DRBBはお国柄多くのジャズミュージシャンをアメリカから受け入れていた経緯から、年代によってさまざまな指揮者を迎え入れたそう。Bobさんもその一人。
「Sing Sing Sing」をアレンジしたBIG PHAT BANDの「Sing Sang Sung」みたいなタイトルですが、こちらはきれいなバラード。
1-4. Your Scenery Story / Miho Hazama
1-5. A Good Times Was Had by All / Thad Jones
ThadさんもDRBBの指揮者だったことがあるそうで、これはその時からのレパートリー。改めて豪華すぎるメンツ…
そしてなんと手慣れた演奏!挟間さんと作った曲の鮮度もいいけど、これはバンドと曲が十分に馴染んでて気持ち良すぎる。
2-1. Mingle-Mangle Goodie Bag / Miho Hazama
ビッグバンドらしい要素もりもりの「お楽しみごちゃまぜ袋」。
2-2. Molasses / Joe Newman
2-3. Jeg Er Havren / Aksel Agerby (Arr. Miho Hazama)
デンマーク民謡のアレンジ。前日の岡崎公演で好評だったのでまたやりますとの事。
超スタンダードもいいけど、今このタイミングでこのバンドでしか出せない音を聞きたいのは皆同じなのかも。
やばいすごい。平原を感じる。初めてヘルシンキに降り立った時と同じ感覚!背の低い草が生えたどこまでも広がる平野、分岐しては合流する有機的な曲線の細い道、ぽつぽつ並ぶかわいいシルエットの家たち、遠くにみっしり並んだ針葉樹林、やわらかい日が差す薄曇りの明るい空。
2-4. Green / Miho Hazama
新型ウイルスによるロックダウン中、NYの部屋でデンマークの平原を思い出しながら書いた曲との事。前曲から続く流れで曲順もよい。
2-5. On That Side / Miho Hazama
Encore) Mimi’s March / Miho Hazama
イントロが印象的!やっぱりビッグバンドのアンコールは朗らかでさっぱりした曲がいいよね。
以下箇条書き
・5sax, 5tp, 4tb&tuba!そしてp,g,b,d
・saxのfl, cl, piccolo持ち替えすごい
・ホーン隊の並びは最近流行りの?テレコで低音がステージの真ん中にいるパターン どのパートも5本だとそれぞれリードをホーン隊のど真ん中に置けますね
・サウンドは総じてまるい、あたたかい、やわらかい
・こんなにきれいにブレンドできるものなんですね 違う楽器同士も、ギラギラしがちなtpセクションも
・雑談や愛あるメンバーいじりも大事 若いtp奏者、日本ツアーでの通称「たまねぎくん」のソロを見守るメンバーたちの暖かいまなざし
・登場の仕方、お辞儀の仕方も大事
・指揮者は後ろ姿も大事
挟間美帆さんがFBで日本ツアー全公演のセットリスト・ソリストを紹介してくれてます
こちら